2008年11月19日

虚空の旅人 上橋菜穂子 偕成社

虚空の旅人
虚空の旅人 (偕成社ワンダーランド)上橋 菜穂子

おすすめ平均
stars人間としてのチャグムの成長と秀逸なストーリー
stars上橋氏のストーリーテラーぶりに感服しました。
starsチャグム、たのもしい・・・
stars外伝なのにおもしろい。
stars大人も子どもも引き込まれる骨太ファンタジー

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


右斜め下 シリーズの一。

新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは、サンガル王国の<新王即位ノ儀>に招かれる。しかしちょうど時を同じくして、サンガルで伝統的に行われてきた<ナユーグルライタの目>が表れる。それは神の使いが幼い子供に憑依して陸の人々の様子を見るためにやってくるという不思議な出来事だった。その陰で、サンガルの王位簒奪を狙う陰謀が蠢き始めていることを、チャグムはまだ知らなかった…。

本作にはバルサやタンダたちは登場しません。
陰謀に巻き込まれたかたちで関わってゆくチャグムとシュガ。サンガル王国のサルーナ姫、タルサン王子。タルサンと顔見知りの二人の娘、海上で暮らすスリナァ、<ナユーグル・ライタの目>となったエーシャナ。
本作では、主にこういった顔ぶれで物語が構成されています。

<ナユーグル・ライタの目>にまつわる不思議そのものよりも、本作では国家をめぐっての陰謀をメインとして物語が展開してゆきます。
時期帝として修行中のチャグムも、そこに関わってゆくことになります。
多くのものを切り捨てなければならない立場を強制されながら、自分なりのやり方で大切なものを守ろうとするチャグムの成長ぶりを見守るような気持ちで読んでゆくことになります。
バルサの物語とは異なり、胸のすくような激しい立ち回りのシーンといったものはありませんが、「政」に関わるあれこれの描写がなかなか楽しめました。

本 戦を操る人々(収録作品より「続・11人いる! 東の地平 西の永遠」)
11人いる! (小学館文庫)
11人いる! (小学館文庫)萩尾 望都

おすすめ平均
starsなかなかの傑作
stars旧き良き時代の古典SFの味
stars巧みな物語構成
stars不朽の名作
starsジェンダーSF史上に残る名作

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
posted by ウサミ at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/109903360
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック