| 虚空の旅人 | |
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新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは、サンガル王国の<新王即位ノ儀>に招かれる。しかしちょうど時を同じくして、サンガルで伝統的に行われてきた<ナユーグルライタの目>が表れる。それは神の使いが幼い子供に憑依して陸の人々の様子を見るためにやってくるという不思議な出来事だった。その陰で、サンガルの王位簒奪を狙う陰謀が蠢き始めていることを、チャグムはまだ知らなかった…。
本作にはバルサやタンダたちは登場しません。
陰謀に巻き込まれたかたちで関わってゆくチャグムとシュガ。サンガル王国のサルーナ姫、タルサン王子。タルサンと顔見知りの二人の娘、海上で暮らすスリナァ、<ナユーグル・ライタの目>となったエーシャナ。
本作では、主にこういった顔ぶれで物語が構成されています。
<ナユーグル・ライタの目>にまつわる不思議そのものよりも、本作では国家をめぐっての陰謀をメインとして物語が展開してゆきます。
時期帝として修行中のチャグムも、そこに関わってゆくことになります。
多くのものを切り捨てなければならない立場を強制されながら、自分なりのやり方で大切なものを守ろうとするチャグムの成長ぶりを見守るような気持ちで読んでゆくことになります。
バルサの物語とは異なり、胸のすくような激しい立ち回りのシーンといったものはありませんが、「政」に関わるあれこれの描写がなかなか楽しめました。
| 11人いる! (小学館文庫) | |
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